大阪府能勢町天王から下ってきた国道は,篠山市中心部から少し離れた所を通って北へ向かう.北摂の山塊越えに比べればずいぶんと穏やかな様相の道だ.板坂峠旧道も,旧道とはいえ新トンネルから50mも登りはしない,楽な峠である.
トンネルに向って右手,広場のようになった砂利場の奥に旧道が伸びている.国道173号の旧道中,唯一地道が残る区間である.(写真は下り方向を撮影)
峠から瑞穂町側は日本海.そう,ここは中央分水界でもあるのだ.峠付近は岩崖の切り通しで,周りから滴ってくる水によって路面がぬかるんでいる.この水が流れ流れて日本海へと注ぐのである.そんなことに思いを馳せながら座り込んで休憩したいところだが,その場所がないほどにぬかるんでいる.ちょっとやっかいな峠である.なお報告者が最後に訪れた時には峠に鎖を張り渡して塞いであり,車はどうあがいても通ることができなかった.7年経った今はどうであろうか.
previous(天王峠)← | →Next(榎峠)
総覧へ戻る